マンゴー 1999.02.20(Sat) Update(まだ途中…)

 マンゴーほど美味しいフルーツはない、と思う。初めて食べたのはインドだった。

お勉強コーナー
果実は黄肉桃よりも濃厚な味で、松脂にも似た芳香があり、熱帯果実の女王とも呼ばれている。 花は無数に咲くが、結実の少ないことから、宗教上の悟りの困難さを示唆する木とも言われている。

 
学名
Mangifera indica L. (英)Mango
分類
ウルシ科マンゴー属。
アレルギー源の一種に指定されている。いわゆる“かぶれ”の元になる。
原産地
インド北東部から北ビルマにかけての熱帯ヒマラヤ地域。
分布
全世界の熱帯地方に広く分布する。
自然環境
熱帯の多雨地域に適する常緑高木。
用途
主に熟果を生食する。繊維の多い果実を生食する際はナイフで切り分けて食べるが、輸入される程の高級品種は繊維が少なく、偏平な種子を中心に3枚に切り分けて、果皮を皿にみたてて縦横に刻み目を入れてスプーンで食べる。 ジュース,ジャム等にも加工できる。未熟果は、酢漬けにしたり、タイなどでは塩を付けて生食したりもする(これははっきり言ってまずい)。
花や若葉は野菜として食し、葉や樹脂からは黄色染料が取れる。材は、ボートをはじめ各種の軽構造材に用いる。
形態
高さ 20〜30m におよぶ巨木となり、開?性で樹冠の直径が 20m を超えるこんもりした樹姿となる。
葉は長さ 20〜30cm,幅 4〜10cm の長楕円形で、互生して枝先に多くつく。
枝の先端につく複総状花序は数千個の小花よりなる。雑性花で独特の香りがあり、蜜が多い。盛花期には樹冠表面が花穂で覆われ、黄色となる。
果実は品種によって形や大きさ、色が異なる。一般的に卵形,楕円形,腎臓形などで多少偏平になり、緑,黄,橙黄色と紅や紫色を帯びるものなどがある。
果肉は黄色または橙黄色で、甘みが強く多汁で独特の風味がある。種子より出た繊維が多くある。
種子は偏平な紡錘形で1個ある。
品種
現在、全世界で 40種ほどが確認されている。単胚性系統の多いインドでは多数の品種があり、逆に多胚性系統の多いフィリピン,フロリダ,西インド諸島では品種数が少ない。
通称 品種名 生産国 特徴
アップルマンゴー ヘーデン種 メキシコ リンゴに似た色から名付けられた。果皮は赤色。果肉はオレンジ色で甘みが強く、サッパリしたおいしさ。
ケント種
アーウィン種
キイツ種
セイシン種
ゴールデンマンゴー   フィルピン 舌ざわりがなめらかで、甘みと酸味のバランスがよい。
アルフォンソマンゴー   インド アフリカとインドのマンゴーを接ぎ木して出来た品種。インド産の中では味も香りも最高で、キングオブマンゴーと呼ばれている。
まだまだあるはずなのだが、勉強不足で… 調べたらまた掲載しよう。
植栽
繁殖は実生と節木による。土質は選ばないが深根性で大木になるため、耕土が深く排水良好で高温多湿の熱帯気候を好む。 しかし開花期間中の多雨多湿は結果不良になり、この頃乾燥する土地に大産地が多い。
成木になると隔手結果をしやすく、結実促進のため樹皮を剥皮したり、断根して成長を止めたり、カリ肥料を多用する。 温室内の越冬裁定温度は 6度C 以上だが、これは短時間で、15度C 以上が長く続かないと枯死してしまう。
日本では沖縄諸島の八重山列島や小笠原諸島で栽培されている。店頭では初夏から初秋にかけて見かけるが、そのほとんどは輸入物が占める。(後述のリンク集参照)。
薬効
風邪,美肌,生活習慣病予防,整腸,便秘等。
栄養価
数ある果物の中でも最高のビタミンAを含んでいる。ベータカロチンは1.6mg/100gと柿の約13倍、びわの2倍となっている。
またビタミンB1・Cおよびカルシウム・リン・鉄などのミネラル類も豊富。消化を促進するとともに、美容にも効果があるといわれている。

★マンゴーの栄養価(100g中の含有量)

エネルギー・・・・・・・・・・・・68kcal
脂肪・・・・・・・・・・・・・・・0.1g
たんぱく質・・・・・・・・・・・・0.6g
ビタミンA ・・・・・・・・・・・・1600U
ビタミンB1・・・・・・・・・・・・0.04mg
ビタミンB2・・・・・・・・・・・・0.06mg
ビタミンC ・・・・・・・・・・・・20mg
カルシウム・・・・・・・・・・・・15mg
カリウム・・・・・・・・・・・・・170mg
ナトリウム・・・・・・・・・・・・1mg
※「四訂食品成分表」より


参考文献
題名 著者 発行所 備考
『からだにおいしいフルーツ&ナッツ』 上村泰子 同文書院 マンゴーと帆立のわさび和えのレシピ有り。


リンク集(作者の方には失礼なのだが、直リンクです。ごめんなさい。)
生産農家
かわみつ農園
沖縄県石垣島の生産農家。成育状況を写真入りで解説している マンゴ日記 のコーナーもある。
ファイミール農園
沖縄県西表島の生産農家。6月〜7月の期間限定みたいです。
児玉農園
宮崎県の生産農家。4月末〜5月末の期間限定みたいです。
輸入業者
インド・アメリカン貿易商会
缶詰(スライス,ピューレ),チャツネ,ピクルス等をオンラインショッピングできる。
マンゴーを使ったお菓子のレシピ(どれもおいしそう…)
プリン
プリンワールド というウェブページの中にある。写真入りで、かなり詳しく解説されている。
プリン
千葉県にある インド料理店シタール のウェブページの中にある。マンゴージュースの通信販売もしている。
プディング
残念ながら写真はないが、材料表が詳しく解説されている。
ヨーグルト
簡単に紹介されている。
スフレ
スフレって食べたことないんだが、どんな味なんだろう… 誰か作ってくれないかな…
枇杷とのフランベ
正式には、マンゴーと枇杷のクラフティ・桂花陳酒のフランベ。これもどんな味か想像できないが、でもおいしそう…
シャーベット
沖縄タイムス社 のページ。これぐらいだったら作れるかな…
ババロア
写真がほしいなぁ。でも料理できる人にはこれで十分なんだろうな。
ババロア
マンゴーとオレンジのさわやかババロア。おいしそうな写真が載っている。
その他、面白かったページ
マンゴーの伝説
マンゴーに関する逸話や、沖縄地方に伝わる伝説が紹介されていて面白い。

以上