概要

　発生日

1996/02/11(Sun) 曇り
この日の予定としては、アテネから列車でパトラ港に行き、フェリーでイタリアのブリンディシまで渡るというものだった。

　発生場所

ギリシャのパトラ港

詳細内容

　1996/02/11(Sun) 09:10

　アテネのユースホステルをチェックアウト。偶然、トルコのイスタンブールで一緒だった日本人と再会した。 マレドニアとアルバニアを通って先ほどアテネに着いたとのこと。列車の関係上、あまり時間が無かったので、 駅まで一緒に歩きながら話を聞いた。かなり大変だったようだ。駅に着き、パトラ行のチケットを購入（1580Dr）。 既に来ていた列車の二等車両に乗り込み、アドレス交換をして彼と別れた。もっと色々と聞きたかったな〜
　

　09:50

　列車が出発。車内はガラガラ。ここで、別の日本人旅行者（学生さん）と会い、彼もフェリーでイタリアに渡ると言うので、 一緒に行くことに。列車は揺れが激しく、スピードも遅い。
　

　14:30

　やっとパトラ港着。すぐに、トラベル・エージェンシーを何軒かまわって、イタリアのブリンディシ行のチケットをチェック。 一番安かったところで、購入。
　ポセイドン号　出発１９：００　到着１１：００（翌日）
　シートクラスで７０００Ｄｒ。（冬だったので、デッキクラスにはしなかった。）
　

　15:00〜

　ｃａｆｅに入って友人宛てに絵葉書を書いたり、フェリーでの食料を買ったりして時間つぶし。
　

　17:30

　ゲート内のオフィスでホーディングパスをもらい、さらに Passport Control に行って出国手続き。 船での出国は初めてだったので、勝手が分からずうろうろ。
　

　18:00

　出港まで１時間。船の方を見てみたら、車が列を作って乗船していた。 待合室に行くと、乗客らしい人達がたくさんくつろいでいたので、自分達もテーブルに付き、 コーヒーを啜りながら乗船アナウンスを待っていた。
　ところが、いつまで待ってもアナウンスが無い。他の乗客達もそのままだし、よく遅れるらしいと聞いていたので、 そのまま待つことにした。
　

　19:00

　出港時間になったが、依然としてアナウンスはないし、状況は全く変化していない。
　

　20:00

　さすがに心配になって、待合室から出て船の方を見てみたら、そこにあるはずの船がない！　 思わず目を擦ってもう一度見直してみたが、やっぱりない。『ついにやっちまった〜』って感じだった。 長旅のせいで何があっても動じない癖がついていたので、『これでまたエピソードが一つできたぞ・・・』 って感じでトラブルを楽しむ余裕がまだあったのだが、連れの学生さんの方は、真っ青な顔をして『どうしよう・・・』 と何度も繰り返して、かなりうろたえている様子だった。
もう出国手続きをしてしまっているので、明日の便に変えるわけにもいかないしなぁ。 他の人たちはどうするんだろうと思って、近くにいた欧米人旅行者に聞いてみたら、 彼らは２２：００発の別の船でイタリアに渡るらしい事が判明してしまった。 同じ待合室にいるんだから、当然一緒の船に乗るもんだと勝手に勘違いしていたのだ（勘違いして当然だよね）。
　

　20:10

　で、まだ当日の船があるという事が分かったので、そっちに変更してもらおうと思い、 チケットを購入したエージェンシーに行ってみた。 すると、連れの学生さんが突然、係員の女性に『おまえがちゃんと説明しないからこうなったんじゃないか！』と怒鳴り出した。 当然、係員さんの方も『出国手続きをしたら船に乗って下さいって言ったでしょ！　何を聞いてたのよ！』みたいな感じで怒り出してしまった。 ここで係員を怒らせても何にもならないので、自分が間に割って入り、 自分達のミスだったことを丁寧に説明した上で、チケットを変更してくれるように交渉してみた。
基本的に別の船会社なので変更は出来ないし、船が出港した後なので本来ならお金を払戻すことも出来ないらしいが、 新しい船は１人９５００Ｄｒなので、その差額（２５００Ｄｒ）を払って購入し直すという事で交渉成立した。 で、いざお金を払おうとすると、連れの学生さんは全部イタリアリラに両替したらしく、ドラクマを持ってないというので、 仕方なく自分が２人分払うことに。
　

　20:30

　再びゲートの待合室に戻り、暇つぶし。その後、21:10 に、今度は間違いなく船に乗り込んだ。
　

　22:00

　定刻通りに出港。後は、思い思いに過ごす。
　

　1996/02/12(Mon) 16:00

　定刻通り、イタリアのブリンディシに到着。船内で入国手続きを済まし、船から降りた。 そのまま駅に行き、列車の時刻を確認。自分はローマへ（北）、そして連れの学生さんは南に行くというので、そこで別れることに。
彼は、『船代を出してもらって有り難うございました。ご恩は忘れません。』と言ってさっさと歩き出した。
　
おいおい、立て替えたお金、返してくれるんじゃないのかよ〜
　

結論

空港と同じような手順を考えていたのだ。すなわち・・・
　　１．カウンターでチェックインしてボーディングパスをもらう。
　　２．出国手続きをする。
　　３．搭乗ゲートの待合室でゆったりくつろぐ。
　　４．アナウンスがあったら、全員いっせいに乗り込む。
しかし、このケースの場合は、２の後、各自ばらばらに乗り込むということだったらしい。
皆さんも、どんなことでも初めての場合は、事前にちゃんと情報を仕入れてから行きましょうね。
　
しかし、あの学生さんにはまいったな〜

全然オチがなかったかな・・・　まあ、折角書いたことだし、このまま載せよう。

以上