Encounter　1997.10.15(Wed) 記
あれは確か、４枚目のアルバム『ＰＲＩＳＭ』が出た後でしたから、９０年の夏前ぐらいだったと思います。 まだ神奈川県の秦野市という所に住んでいた頃でした。

Face ある日、会社から帰る途中、駅前にあったレンタルＣＤ屋さんに行き、そろそろ新しい歌手を開拓しようと思ってＣＤが並んでいる棚を何気なく眺めていたら、 一枚のジャケットの写真が目に飛び込んできました。 それが、２枚目のアルバム『Ｆａｃｅ』だったのです。何かを訴えかけているような目がとても印象的で、そのジャケットに人目惚れしてしまい、 さらに、帯に書かれていた“クリスタル・ヴォイス”という、聴きなれないけども何かを期待させてくれそうなその言葉に惹かれ、借りてみることにしました。

会社の寮に戻って、早速ドキドキしながら聴いてみました。　見事に“当たり”でした！
最初の「生まれたての朝」からぐんぐん引き込まれていき、「Ｔｏｎｉｇｈｔ」でとどめを刺されてしまいました。 透明感と暖かみとが共存している独特の声と、必死さが伝わってくるその歌い方に完全にはまってしまい、“まさにこれだ！”という感じでした（ちょっと大袈裟？）。 それと同時に、どうして今までその存在を知らずに過ごしてきたんだろうと、思いっきり後悔してしまいました。

次の日から、今まで知らずに過ごしてきた時間を必死で取り戻すかの様に、その時点に出ていたアルバムを全て買い、 とにかく聴きまくりました。それ以来、現在に至るまでの７年間、百回以上は確実に繰り返し繰り返し聴いているはずですが、全く飽きるということがありません。
注記
ここに載せている『Ｆａｃｅ』のジャケット写真は、谷村有美さんのオフィシャルウェブページである Ｆｅｅｌ Ｍｉｅ Ｗｅｂ から拝借しました。 無断掲載ではありますが、有美さんと出会う重要なきっかけとなった写真であり、本文に書いている内容を補充するために、 あえて載せることにしました。ごめんなさい。

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